新人看護師研修を担当するための心構え

看護師になるためのアイデンティティ

看護師になるためのアイデンティティ

現代の若い人は、アイデンティティに欠けるともいわれています。

 

アンデンティティとは、「自分が自分である理由」、
つまり、「自分はこのような人間だ!」と自分自身で納得し、
そして、「自分はこのように生きたい。」と
自分自身で決定することだといわれています。

 

心理学者のエリクソンという人は、
アンデンティティの達成は、「青年期の課題」であると述べています。

 

思春期になり、青年期になると、
人は、今までの自分の生き方に疑問を持ったり、
身体的な変化を実感したりするようになります。

 

そして、今までは指示されたままに生きてきたけれど、
自分で考え、自分で決めて行動したくなるものです。

 

ですから、大人に指示されると反抗的な態度をとったりします。

 

そして、大人との対立や葛藤を繰り返し、
悩みながら精神を成長させていきます。

 

しかし、現代の若者は、
大人との対立心、反抗心が少なくなっているという傾向があるようです。

 

過保護に育てられ、親から護られ、親の敷いたレールを歩んでいることが
とても心地よく、「これでよいのだろうか?」と悩むこともなく
「これでいいのだ」と納得することにエネルギーを使い果たしているようです。

 

ですが、社会に出ると、親がレールを敷き続けることができなくなります。

 

そうすると、途端に、自分はこれでいいのか?と悩み始めたりします。

 

会社の上司や部署の先輩が「もう大人なのだから、
何もかも自分で考えて行動しなさい。」といっても、
急に自立することはできません。

 

社会に出て初めて、
自分はこれでいいのか?と悩んだり、
自分はどのように生きて生きたいのか?
と考える人も多いです。

 

そして、よく考え、自分が納得できて初めて、
アイデンティティが確立され、立派な大人になることができます。

 

 

今まで、親の敷いたレールの上を順調に歩んできた若者に対しては、
さまざまな体験をすることができ、
悩むことができる環境を与えることも必要です。

 

そして、悩むことへの肯定感や、
反抗心をかきたてることが、大人の役割なのではないでしょうか。

 

 

さて、看護基礎教育とは、
看護師という国家資格を持ち、
人の命を預かるプロを育てるための教育のことです。

 

看護師の教育では、
数年間で、ヒトの体に針を刺し、薬液を注入することが
許される人間へと育てなければなりません。

 

看護の専門的な技術力だけでなく、基礎教育の中では、
看護師という仕事の意味を問い、
看護師という仕事をする自分自身に納得することができるよう
サポートしていくことが必要です。


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